不幸せのあとに幸せはくる?

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人間万事塞翁が馬 にんげん(じんかん)ばんじさいおうがうま

 

この言葉を知っている人は多いと思います。

 

幸せだと思っていたものが不幸の原因だったり、不幸だと思っていることが幸せを運んでくることもある。幸・不幸は人間には予測できないということです。

 

こういうことは転職でもありえます。辛い環境からようやく脱出できて幸せいっぱいで働いていたら転職先の状況が思わしく無くなったりとか、選考までは良いと思っていたことが現場に入ってみたら全く話が違うとか。転職のせいで不幸になったとかそういう気持ちになる人もいると思います。

 

僕も似たような経験があります。

 

起業前にとある事業会社で人材紹介を行う子会社を立ち上げました。当時在籍していた会社に閉塞感を感じていた時に誘われたわけですが、渡りに船だと思って二つ返事で了承しました。

 

入社前に経営者には人材紹介は立ち上がりが遅いこと、売り上げが入るまでに時間がかかること、返金のリスクもあること、1年目から利益を出したいなら一定の投資をしなければいけないことなどを伝え、期待値の調整はしたつもりでした。

 

お給料は多少減りましたが、部長という肩書きと裁量も約束され(最初社長と言われましたが、さすがにビビって断った)、僕としてはこの転職は満足。成功するぞ!と意気揚々でした。

 

が、実務がスタートしてしまえばそれはそれ。資金力と知名度があった前職とは違い、相当シビアな戦いになりました。少ない資金からサイトを作ったりスカウトDBを使ったり、僕のお給料もあるわけなのでお金は減る一方、成果の見込みは見えない状況が数ヶ月続きました。

 

頭でわかっていたけど人のふんどしで相撲をとっている以上、経営側からはきつい言葉をいただくわけです。給料止めろとか。広告予算とめろとか。

 

この時は毎日が惨めで本当に仕事をするのが辛かったです。毎月経営者に言い訳じみた報告書を作成している自分も嫌でたまりませんでした。辞めた前職の上司や先輩や後輩にも愚痴はこぼせません。自分のために事業を作ってくれたわけですから簡単に逃げ出すわけにもいきません。幾ばくかもっていたプライドもメッキのように剥がれていくのがわかりました。

 

幸せや夢を掴むために選んだ道で不幸を踏んだ、失敗したと思っていました(幸いフォローしてくれる人も近くにいたので救いはありましたが)。

 

いまから考えると、そもそもの意思決定の甘さ、事業計画の甘さ、契約ごとの甘さ、自分の実力の見積もり違い、度胸の無さなど全部が自分に起因することなのですが、この辛かった時にかけられたお叱りの言葉や経営の考え方の基本はいまの自分の幸せにつながっていると感じています。

 

給料止めろはやばくなったら経営者としては当たり前ですし、予算ないのに広告使うなんて愚の骨頂です。キャッシュがないと何もできないのは当たり前のことです。


でも、冷静に考えれば当たり前で頭の中ではわかっていたことが追い詰められるとわからなくなるわけです。だから厳しい言葉を言われていたのだなと。

 

転職するでも現職でも辛い環境にぶち当たることもあります。

 

そんな時、これは自分の糧になると信じてやりぬけるか、不幸だといまを呪うだけか。捉え方も判断の仕方もその時その時の状況によりますが、幸せを掴みやすいのは冷静に自分の体験を分析できる人のような気がします。

 

不幸だと思ってる時にそれはなかなか難しいですけどね。

 

 

カノープス株式会社 青山

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