親がなくとも子は育ちますか?

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古臭い考えかもしれないけど急に書きたくなったので書いておこうと思う。

 

親になると決めた人はその子がこうなるかもしれないという未来も含めた自分「達」のキャリアを形成していく努力を惜しんではいけないと思う。

 

よく結婚を機にとか、子供の出産を機に転職という相談がある。

 

気持ちが痛いほどわかる。たぶんみんなベクトルは同じだ。家族を幸せにしたいからだ。

 

ただ、これは転職先にとっては論点が違うので気をつけないといけない。

 

貴方が伴侶を持つことや子を授かることはとても喜ばしいことだけど、転職先は貴方が戦力として仲間として最適かを見ているからだ。一時期の情緒で安易な選択をせず、思考を深めないといけない。

 

ワークとライフをしっかり融合して話せている人は何人いるだろうか?

 

過去から現在までの人生に未来を継ぎ足した時に、どんな姿を思い浮かべるだろうか?

 

豊かで実りがあり家族が満足して幸せな生活を送っている姿は誰もが望んでいるはずだと思う。

 

ただ、思考はそこで止まってはいけないのだ。

 

その幸せを実現するためにこれまでのキャリアを活かし何を伸ばしていくのか?世の中の産業や職業をどれくらい知っているか?今後どんな産業や仕事が伸びていくのか?どの産業に身を置きたいのか?今は時間や心に負担をかけてでも経験に投資したいのか?さしあたっての所得や時間を確保したいのか?そんな自分に誇りを持てるのか?

 

手元だけなくて、ずっと遠く。いろんなことを考えて未来を進んでいかないといけない。時と場合によっては何かを得て何かを失うトレードオフをしなければいけない時もあるはずだ。様々な選択肢がある中で転職が手段だと信じられるなら動けばいいと思う。

 

相談を受けていると、意外にも定年退職して年金と退職金もらって寿命までは余生を楽しんでって昭和すごろくゲームみたいな幻想に囚われている人が多かったりする。

 

お恥ずかしながら僕もそうだ。そうだったとは言わない。今もその幻想に囚われている。そういうのが目の前で消滅したのを目撃した最初の世代だからだ。いつもはもっと辛い未来になるからと相談者に話しているくせに、許してほしい。昭和すごろくは幻想であるという前提で人生を設計してほしい。

 

最近、僕を含めた今の40代は生涯幸せになれないというようなくだりを同世代の山本一郎さんが何かのブログで書いていて悲しくなったことを覚えている。上記も含め図星だと思ったからだ(彼は幸せかもしれないが)。

 

だからこんな愚痴っぽいことをたまに書いて憂さ晴らしをしている。


話を戻すが、子を二人持つ僕は決して良い父親ではなかった(今もだ)。でも心が優しく正義感の強い人間に育ってきていると思う。

 

だが、それだけだ。

 

もっと家族のために戦略性を持ってキャリアを選ぶべきだったと思っている。そしてまだ間に合うならそうしたいと願っている。

 

だから、「親がなくとも子は育つ」は正しいと思うし、同時にベストではないことも知っている。

 

子供には自分の頭で考えて選択させる機会を何度も与えたほうがいい。
決めたことを早々に諦めない耐性とプライドを養ってあげたほうがいい。
子が選んだ機会を進めるように支援できるバックグラウンドを持てたほうがいい。

 

生き方はひとつではないし、多様性が広がっている。だから結婚して子を持つことが人生の正解ではない。子供が欲しくても持てなかった友人も周りにたくさんいる。いろんな生き方があるので、どれも否定しないし、それぞれが素晴らしい。

 

ただ、子を持つと決めた、いや子を授かったご家庭や小さいお子様をお持ちの方は何か気づけるものがあれば拾っていってほしい。

 

いろいろ自戒を込めて。

 

カノープス青山