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「人の役に立つ仕事」という言葉

「人の役に立つ仕事をしたい」というお話をよく聞きます。良いことです。悪くない。優しい感じがします。でも、これだけで転職するなんてなんだか頼りない。

 
 
仮に僕が一人採用するとしてです。志望動機を聞いて「人材エージェントとして仕事に悩む人を助けたいです。役に立っているのを実感したい。人のために寄り添える仕事がしたくて御社を選びました。だって真心エージェントですよね?」と言われたとします。
 
 
たぶん、それだけだったら採用しないと思います。なぜか?
 
 
その気持ち持ってて当たり前
 
 
だからです。カノープスがとっても大きい会社で、個人差あれどみんなで目標をカバーできる10人、20人体制になったら話は別ですが、現実的に厳しいのです。人を雇うのはすごい投資。例えば僕が月にこんな売り上げをあげて、経費を使っていたとしましょう。
※弊社の実態とは異なります。念のため。
 
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<収入>
売り上げ
200万
 
収入合計200万円
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<支出>
仕入れ費(広告費や成果報酬媒体費)
60万*売り上げ構成費30%にしました。
 
人件費
40万*売り上げ構成費20%にしました。
 
法定福利費住民税所得税など
10万*正確ではないですが、大体これくらいとしときます。
 
地代家賃
15万
 
その他
20万*通信費や接待交際費などなど
 
支出合計145万円
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<利益>55万円
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営業利益率で見たらどうなの?って話ですが、それは置いておいて、毎月55万円残せています。といっても、僕が毎月200万円の入金を発生させられるわけではありません。非常に不確実なビジネスをしているわけで、できれば何もしなくても最低3ヶ月は現状維持できる600万円くらいの預金は持っていたいと思います(売掛金では怖い)。欲をいえば1年間何もしなくてもなんとかできるくらいは欲しい。せっかく入った人を早々に不幸にしたくはないわけです。
 
 
一方で採用してもいいと思うかもしれません。ただし条件はあって、もし採用するとしたら、3ヶ月以内にはなんらかの成果(決定)、4-6ヶ月以内には入社した方自身が少なくとも給料以上の売上入金を発生させ、それを以降連続して欲しいと思います。最悪でも一年後には投資した人件費をプラスマイナス0にはできているくらいであってほしい。面接でこんなこと赤裸々に言えないですけど、一人の人生をなんでもかんでも面倒見るというほど寛容にはなれません。お互いに生きるか死ぬかがかかる毎日を送ることになるからです。
 
 
となると弊社の現状に見合った能力とスキルは思います。当然僕の大事にしていることを理解し、行動指針として守りながら毎日カスタマーと接し、クライアントのミッションを何も言わずとも理解し、突き進んでほしいと思います。むしろ僕なんかより数倍優秀であってほしいし、僕でできないことができる人に来て欲しいと思います(って書いてみたけど超上から目線ですね。すいません)。
 
 
人の役に立つ仕事
 
 
これはとっても大事な気付きだと思うんですが、時に現状から逃げるための言い訳にも聞こえてしまいます。世の中で役に立たない仕事ってなんでしょうか?意地悪を言おうと思えばいくらでもつっこめる地雷でもあるように思います。人の役に立ちたいというその気持ちを持った上で自分の貢献できることが何なのか?自分のやりたいこと、方向性は何なのか?それが大事な気がします。
 
 
とはいえ、そんなの簡単にわからないし、わからないから探し続けるのもありですし、転職したとしても、常に自分への問いとして探し続けていいとも思います。
 
 
とある企業様で、利益と満足度のお話を面接でされていたのを選考後のフィードバックでお聞きしました。「満足度の集合体が利益、満足度というのはお客様1社お一人づつ違っていて、答えは難しい。それを一人ひとりが手探りでも模索していて、その蓄積と努力で、うちは利益が残ってるんだよ。これは幸運だと思う。」というお話でした。ちょっと僕の解釈がちがうかもしれないけど、そんな感じだったと思います。
 
 
売り切り型で、ノルマの達成手法がパワーマネジメントという会社のご出身者様なんかですと結構「人の役にたつ仕事」あるいは「お客様からの感謝」というものが欠乏、枯渇している若い方も多いと思います。
 
 
散々書いておいてあれですが、これ良い気付きだと思います。そこからはじまるものが大事なのかなと。