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真心ってなんだろう

斡旋した人材の早期退職。

 

半年も立たずにご支援した方が辞めてしまう。人材エージェントとしては大変悔しいことです。できればあって欲しくない。リファンド(返金)が嫌だから?それもありますが、入社応諾していただいた時は本当に良い転職支援ができたと毎回思っているからです。

 

だからこそやり方を大幅に変えてきました。毎回毎回チューニングし、何がベストなのかをずっと考えてきました。

 

僕は最初の面談で求人票を出すことはよほどの緊急事態でない限りありません。前は一回目の面談で大量の求人を出して応募承諾をその場で取り…ということをしていましたが、今はやっていません。決断は本人がするものだと思うから、求人票の代わりに課題を持ち帰ってもらいます。

 

それに対しての回答がベストだとも思っていません。ただ、ベストではなくとも自分のことに向き合ってもらうためのきっかけになるかと思って作った課題です。これをベースに何度もご相談者にお会いして納得いく方向性を決めている…つもりでした。

 

なんで失敗したんでしょう?この仕事はどこかでビジネスでいなければならない面もあるので、自分でも気づかないうちに応募に誘導してしまったのかもしれません。接点数を多くして、信頼を得ることで、ご本人様のご意思をコントロールしてしまったのかもしれません。

 

これまでにご支援した方の退職はかなり少ないほうだと自負していました。リファンドに至っては過去に1回だけでした。ですが、真心エージェントを名乗ってから連続してリファンドが発生してしまいました。

 

悔しくて眠れず、なんでだろう?と自問しました。そのうちの1社はいまだかつて中途社員の退職が無い会社でした。とても良い会社で、尊敬できる経営者様です。最後までお力添えいただいた人事担当者様の顔に泥を塗ってしまいました。あまり人材紹介会社を使われない会社様でしたので、もしかしたら僕のせいで人材紹介サービス自体に嫌悪感を与えてしまったかもしれません。

 

なんでだろう?

なぜ読みきれなかったんだろう?

どこかでこのビジネスの本質を忘れてしまっていたのかもしれません。

 

ちょっと過去を振り返りました。こんなことを思い出しました。

 

以前、とある企業の担当者様のご厚意に甘えて、アンマッチの打診を繰り返したことがあります。駆け出しで無名の僕がアカウントを開けたのもご担当者様のお人柄によるところだったのだと思います。

 

でも、かなり迷惑をかけていたのでしょう。おそらくその時ご担当者様は相当な勇気でこれを言ったのだと思います。ある日、呼び出されました。

 

「はっきり言っていい? レベル低いよ。うちの欲しい人材を本当にわかっていますか?よく考えてよ。エージェントって何ですか?あなたのところにはこんな人しか来ないの?敗戦処理があなたの仕事なの?こんなこと言いたくなかったよ。」

 

すごく酷い言葉に見えますが、正論です。ビジネスの本質を突く言葉でした。エージェントが最優先すべきは企業からのオーダーへのコミットメントです。

 

事もあろうに僕はその時そのことに気付かず、ご担当者様の発言に憤りを感じていました。

 

敗戦処理って何言ってんだこいつ?」

 

心で思い、顔で笑っていました。でも、笑うべきは自分の愚かさでした。そもそも僕はその企業の採用を手伝えるほどの手腕を持っていませんでした。

  

あなたは転職すべきではない。

あなたは流されているだけ。

あなたは身の程をわきまえるべきだ。

 

恨まれてもはっきりお示しするのが本当の「真心」なのかもしれないですね。

相手を傷つけたくないというフリをして自分が傷つきたくないから良い人でいようと思っているのかもしれないですね。

 

お客様から与えられたミッション、ご相談者の支援、事業…やはり成功させたいですが、何か大きく間違えているかもしれません。まだまだ自分と事業と本質のチューニングが必要なようです。

 

悪いのは全て僕です。

 

真心(じゃないかもしれない)のエージェント

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