保険業界のはなし

僕は起業前に、保険代理店をグループに持つ企業で人材紹介会社の立ち上げに関わらせていただいた経緯があり、少しばかり保険業界を勉強しました。

 
立ち上げ初期は時間も余っていたので、同保険代理店の採用面接も手伝わせていただいたことがありますが、とても良い経験になりました。
 
保険の世帯加入率ってどれくらいだと思いますか?50%?60%?いいえ?
 
90%以上です。
これを読んでいるみなさんの隣の人…とは言わないまでもそのご家族を含めれば、ほぼ何かしらの保険に加入しているということです。
とてつもない数字ですね。電気やガスや水道を想像させる普及率です。
 
とてつもない数字という面ですと、保険業界の市場規模も特徴的です。
 
約40兆円。
日本のGDPの何パーセントだという話です。しかもこの額をほんの40社程度で叩き出しているのです。
 
すごいマーケットサイズです。しかも売上拡大しているそうです。
少子高齢化社会を背景に、公的年金や保険の危うさからセルフディフェンスをしようという流れや、高齢者の相続に保険を使うなどなど、様々な要因があるようです。
※以上、お世話になった前職友人からの受け売りです。すいません。
 
では、働くという面ではどうでしょうか?
 
転職サイトにも紹介案件にもたくさんあります。主に営業です。
市場規模の拡大やマーケットサイズの大きさと比べて、働いていくにはそれなりの資質と覚悟が必要です。
 
まずは業界に特徴的な報酬体制。
会社によりますが、固定給のものと、インセンティブ率が高く基本給少なめ、フルコミッションの3つがあると思います。固定給で安定的に所得を得られる会社もありますが、気をつけなければいけないのは、フルコミッション。
まさに「売れなければ、報酬は0」です。外資系や国内生保にも導入企業は多いですが、転職すると大体、1年から3年は最低保証給がありますが、徐々に減少し、代わりにコミッション率(獲得した分の報酬額)が上がっていき、最終的には最低保証給が無くなるというものです。
 
これをしっかり理解しないといけません。いや、理解していて「できる」と信じて転職し、ものの1年で断念した方とたくさんお会いしました。
先ほど記載した通り、90%以上の世帯が加入しているのです。自分のご家族や親族、友人を除いても、白地で市場開拓したり、ネットワークを作れる自信が無ければやめたほうがいいです。他保険会社からの乗り換えや追加、また他社から奪われないための攻守のバランスも必要ですし、フルコミッションですと、それなりの継続受注と積み上げが必要です。これができるのかどうか?を自問したほうが良いと思います。
 
また、労働環境は良いとも悪いとも言えます。お客様は個人が圧倒的に多いです。平日忙しく働く方がそうそう時間を割いて会ってくれるでしょうか?土日や時間軸を一般的な会社員のマインドから完全リセットしなくてはなりません。
※誤解のないように改めて。給料と労務環境に関しては固定された会社もあります。
 
あと、資質です。
とにかく人が好きでなくてはダメです。
そして、誰とでも話せるよう常に様々な事柄に興味を持ち、常に勉強できる人。なんでもです。趣味でもなんでも。僕の友人の保険ハイパフォーマーは日本刀や城やお酒、スポーツなんでも話せる方でした。いつだかは戦車の弾道と地球の自転とか何やらとんでもない話もしていたので相当ですね。話が尽きない。見習わなければなと会うたびに感心します。
 
保険は、どこから入っても結局は変わらないとも言われています。
 
誰から入るか?誰に頼みたいか?貴方なら、貴方だから…こう言ってもらえるかどうかということです。
 
と、書くと保険業界をあまり良くなく思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
そんなことはありません。
この厳しい市場競争の中で、イキイキと働き、ものすごいハイパフォーマンスを発揮している方(先の友人含め)を僕は何人も知っています。
 
ただ、なんとなくなイメージで保険業界がブラックぽい書き方をされたりするのは個人的には好きではありません。 向き不向きがあるということです。
※獲得戦が激しいので仕方ないとこはあるけど。
 
保険業界で頑張っている方は誇りを持って働いて欲しいですし、もしも保険業界をやめようという方がいたら、すごいマーケットで戦った自分を褒めて欲しいです。そこで培った対個人でのカウンセリング、クロージング能力は大変価値が高いと思います。
 
一番ダメなのが、辛いから瞬発的に辞める…だと思います。保険業界に限らずですが。
 
真心のエージェント

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