初心と慢心

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東京湾がタコで涌いているというので釣りに行ってきました。

 

行くまでは5匹は余裕でなんなら10匹釣って弟や姉夫婦にも持って行こうかなと思っていたのですが、3時間で1匹のみ。まわりの方はこの短時間で10匹超え。あれれ?

 

釣りも回数を重ねると処理できる情報や知識も経験も増えます。そうすると言い訳する材料も増えるんですよね。

 

風のせい、潮のせい、気温のせい、海の透明度のせい、魚の活性のせい、釣座のせい、隣の人のせい…思えば最近釣れなかった理由を色んなもののせいにしていたような気がします。
 

ただ、今回は状況が違いました。潮も天気も気温も海の状態も魚の活性も最高でしたし、釣座も悪くなかった。

 

原因は何かというと完全な慢心。

 

まずは情報収集不足。釣りって本当に好きな人は釣りに行かない日も動画を見たり、ニュースや記事を見たり、船宿の釣果を見たりとデスクトップフィッシングみたいなことをしているわけです。今回、動画や記事も見たのですが、前日にさらっと流したくらい。釣り歴が同じくらいの友人が初めてのタコ釣りで10匹以上は釣っていたこともあって、自分でもいけるだろうと思っていた節はあります。

 

当日は僕以外すごい勢いで釣っているわけです。僕の隣のおじいちゃんも飄々と数釣りしていました。釣り方は盗み見ていたのですが助言を仰がなかった。途中までは自分で何とかなると思っていたわけですね。これも良くなかった。次第にやる気が失われていくわけです。

 

そんな僕の目を覚ましてくれたのは船長の言葉でした。

 

糸出しすぎなんだよ!

合わせが弱い!

タコ踊りしてっから釣れねーんだよ!ちゃんと見てろ!

 

地元の名物船長さんで、いわゆる江戸っ子。でも、口が悪いだけでみんなを釣らせようと一生懸命なわけです。

 

諦めていたのは僕だけでした。恥ずかしかったです。

 

釣れなかったことは自分の慢心からでしたが、それより一番反省したのはまわりはベテランだから仕方ないと諦めようとしていたことです。ベテランが釣れるのは当たり前だとしても、自分の力量に合わせて準備をしてくるのは当然のことで、わからなければ助言をもとめ、あがくことはできたわけです。ベストを尽くしたとはとても言えない釣りでした。


…とここまでくるとほぼ釣りのブログですが、こういうことって仕事でもないでしょうか?

うまく仕事ができるようになりだすとまるで社会や会社を全て理解したような物言いをする人もいます。また、表彰されたり賞賛されたりすると自分はイケてると思うものです。

 

それはそれで良いことです。むしろ自信のあることや立場はどんどん伸ばし利用するべきです。ただ、何となくここで伝えたかったのはいつでも初心に返ることができるようにする仕組みやそういう視点を自分の中で失わないようにしたほうがいいですよということです。

 

自分の中に自信のなかった・できなかった頃の自分をちょこっと残しておいてあげるというか。うまく言葉になってませんが、そういう感じです。

 

転職の場面でも良く見かけます。前職でやってきたことが全く通用しなくて悩んでしまったり。

 

僕は転職のお手伝いをした方に

  • たぶん最初の1ヶ月は顔合わせ研修兼ねた様子見期間だし、みんなも優しいから良い会社ってワクワクできるだろうけど、現場出ると絶対に壁にぶつかる時期はある。1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、2年、3年…タイミングは人それぞれだけど
  • 文化、商慣習、ルール、経営、上司、先輩、後輩、同僚、場合によっては商材、業界さえ変わるんだからいきなり完全フィットは無理


このような類の予告をするのですが、やっぱり言われたとおりでしたと報告してくる方もいます。

自分でそれを認知できている方はいいのですが、うまく行かない自分を誰かや何かのせいにしているケースもあります。

 

楽なんですよね。自分以外に責任を転嫁するの。でも本質的な問題の解決にはならないケースが多い。

 

悩んだら何のために転職したんだっけ?最初の自分て何を目指してたんだっけ?誰かのせいにしてないか?自分に都合よく事実を書き換えてないか?と初心(転職当時の自分)から問いかけさせてみてはいかがでしょうか?

 

もしくは客観的な立場で意見、軌道修正してくれる誰かを見つけておくというのもいいかもしれません。友達でも知人でも家族でもいい。なんなら元上司とかもいいかもしれません。僕も転職をお手伝いした方全員とまではいきませんが、定期的にやりとりしている方がいます。

 

人間の気持ちは本当に些細なことで変化します。僕だって常に慢心と初心を行き来してながら生きてきたようなもんです。

 

だからコンディションチェックするような機能をどこかに持ってみてください。初心と慢心。2つの要素を振り返ることができるように。

 

今日はこんなところでおしまい。

 

ちなみにタコは自分の釣ったもの以外に船長にも分けていただき、美味しくいただきました。釣りタコは超美味しいのでおすすめですよ。

 

カノープス株式会社 青山

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コーチング1日にしてならず

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以前も少し触れましたが、評価制度の勉強をしています。最近は運用の重要性(評価者のリテラシ)を改めて感じ、コーチングの本にたどり着きました。

 

コーチングってなんだかわかっているようでわかっていなかった面が多かったのでとても勉強になっています。

 

僕の感覚ですとキャリアカウンセリングと酷似しているなぁと。

 

コーチングの目標がクライアントである対象者(会社の評価シーンでいうと評価される部下としましょう)が目標達成に向けて自発的に考え、動き、それが成果に届くように一緒に伴走するようなものとすると、キャリアカウンセリングのそれはほぼ同じな気がします。

 

クライアントが自発的に考え進むようにする。

 

これって最も大事なことなのですが、人材紹介をしているとついついこうすべきだとか、こういうものだと答えをアドバイスしたくなってしまいます。僕もこの仕事を何年もしていますが、未だにそちらに流されそうになることがあります。

 

先日も面談が終わった方が最後うかない顔をしていたので、何かひっかかっていたのかなと振り返っていました。

 

お話の中で「前のエージェントさんは興味があるところはどんどん受けたほうがいいよとガンガン背中を押してくれた」とのコメントがあったので、今はあまり考える余裕がないから背中を押して欲しいというメッセージだったのかなと思ったのですが、よくよく考えると「それではいけない!自分で軸を決めなきゃいけない!」ということを伝えたい気持ちが過ぎて、一方的なアドバイスになってしまったのかもしれないなという考えに落ち着きました。結果的に「じゃあ自分はどうしたらいいの?」となってしまったというか。

 

コーチングの本にもありましたが、相手が受け入れる状態になっているか?や沈黙を恐れず待てるかとうのは大事な要素です。関係ができていると思っていても、相手には相手の間合いやスピード感、その時の気持ちなどがあるわけです。

 

何年も個人の悩みに向き合っている自分でさえ未だに悩むのですから、会社の中での部下と上司の関係についても同様だと思います。

ついつい部下に対して指導してしまったり、やり方を事細かに教えてしまったり、そんなシーンて誰にでも経験あるのではないでしょうか?勉強してすぐに習得できるものでもないのでしょうね。

 

百人いれば百通りの考えと価値観、性格があるわけですので人と組織というものは最適解が一生出てこない難しいものです。だから面白いとも言えるんですけど。

 

落ちも何もないですが、今日はこんなところで。

 

カノープス株式会社 青山

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一番効率の良い学習方法は何?

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三連休みなさんはどのように過ごしていますか?僕は船釣りが初めての方々と釣りに行ってきました。協力してくれた友人達に感謝。

 

僕も多少レクチャーさせていただいたのですが、皆さん飲み込みがとても早くて全員釣れていました。楽しそうでよかった。

 

教えながら、今では当たり前にできていることも最初は全くできなかったなぁと釣りを始めた頃のことを振り返っていました。

 

僕の釣り歴は起業した年から少しづつはじめたので4年というところでしょうか。いまだったらクスッと笑ってしまうような失敗もたくさんしてきましたし、多少の怪我もしてきました(指先に突き刺さった針を抜いた時が一番辛かった)。

 

それでもなんとか釣れるようになってきたのは基礎を教えてくれた先輩がいたり、一緒に行く友人(同レベル)との情報交換だったり、船長の指示だったり、動画だったりといろんなものの積み重ねがあったからなのですが、教える側になってみて自分はまだまだ未熟だなと思うことや、あーそうだったなと思い返すことが多かったです。

 

人に教えるって一番の学びなんですね。

 

社会人向け勉強会を主催している友人が言っていたラーニングピラミッドというものを思い出しました。

 

ラーニングピラミッドとはどんな学習方法が頭に残るのか学習定着率というものを分類したもので、これをまとめた記事など参考にさせていただくとこんな図になります。

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  • 講義:講義を聞く→5%
  • 読書:本を読む→10%
  • 視聴覚:ビデオや音声を聞く→20%
  • 実演説明:実演を見る→30%
  • ディスカッション:グループで議論する→50%
  • 練習:練習する→75%
  • 人に教える→90%

 

上記のように学習定着率は示されています。普段も本や記事、動画で釣りの勉強をしていますが、実際行ってみて釣ってみてのほうが数倍学びがありますし、今回のように人に教えるというのは自分の過去の振り返りや相手の習熟度に合わせてどんな言葉を使うか考えたり、実演してみたりといろんな要素を含みますのでもっとも学びが深いというのは納得です。

 

釣りもそうですが、これは実生活でもそうだなと思います。社会人でも2-3年経過すれば新人の教育などをしますが、これはあなた自身も人に教えることで自分を振り返って学び直しなさいという意味が含まれているのだと思います。

 

もちろん、本や講義も大事です。やってみて、経験してみて、さらに本などで学び直してさらなる気づきを得るなど。おそらく知識経験を積んでいくというのは、上記のピラミッドの要素を横断的に行き来することなのかなと思います。

 

頭でっかちでもいけないし、行動するだけでもいけない。バランスの良い学びを続けたいなぁと思った週末でした。

 

今回釣りデビューした方々も、これを機会にもっともっと釣りを楽しんでもらって、釣り仲間をどんどん増やしていって欲しいな。

 

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あなたの才能は? ストレングスファインダーをやってみました。

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先週末立ち寄った本屋さんでストレングスファインダーの本が目についたので買ってみました。元々存在は知っていましたし、概要もなんとなく理解していたのですが再び興味を持ったのは釣り友達が話題にしていたからです。

 

本はこんな感じ↓

 

ちなみにストレングスファインダーとは以下のようなものです。

ストレングスファインダー®は「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という故ドン・クリフトンの考え方に基づいて開発されました。ストレングスファインダー®の開発にあたってギャラップ社では、強みを見つけていくために、人がもつ様々な才能をあらゆる角度から抽出し、それらを最も共通性のある性質で分類(クラスター化)していきました。最終的にそれらは34の資質として特定され、各資質にはその資質の特徴を表す名前が付けられました。ストレングスファインダー®を受けると、あなたの中でその34の資質がどういう強さの順番で現れるのかがわかります。 

 

性格テストの類だと思っていただければわかりやすいと思います。
人間は一定年齢にくると強みの資質が形作られるようです。クリフトンさんの言いたいのは苦手な資質を無理して克服するよりは強みを伸ばした方がよっぽど良くない?ということ。確かにおっしゃる通りなのですが、40代の人生が固まりかけた僕がやってみるとどんな結果になるのか?試してみないとわかりません。

 

ということで挑戦してみました(上記の本を買うと受験のアクセスコードがもらえます)。全世界でロングセラーの診断ツールの結果やいかに。

 

結果は…

 

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でした。元が英語で作られたものですので日本語版の設問がちょっとわかりづらかったり、1問20秒での回答縛りがあるようで、中間回答の「どちらでもない」という回答で落ち着いたものが多かったです。相当数の設問があるのでそれでいいのかもしれないですけどね。数は多いですが、サクサク進むのでストレスはありません。所要時間は30分ほど。

ちなみに結果については34個の資質のうち自分を形成しているTOP5が表示されるようです(上記画面。これよりもう少し詳しいレポートももらえます)。

 

どうでしょうか?僕を知っている方には感想をお聞きしたいところです。

 

1つ目から3つ目の個別化・共感性・成長促進。人の個性や強みを見出したり、人の気持ちを察したり、人の背中を押したりって今の仕事そのものですし、やはりこの仕事は向いているのかなというような気もします。毎日がそのような状況だからこそ、この傾向が出ているとも言えますね。毎日悩んでいる人と話しているわけですし。

 

4つ目の親密性は確かにって言う感じです。コミュ障なわけではないですが、少ない人数の友人と親密にというのは小学校くらいから変わっていないような気がします。逆に誰とでも広く付き合える人を見ると憧れるんですけどね。

 

最後の回復志向っていうのはピンとこなかったですが、詳細を読むと「あなたは物事に再び生命を与えることを楽しんでいるということです。底に潜む要因を明らかにし、その要因を根絶し、物事を本来あるべき輝かしさへ回復することを素晴らしいと感じるのです。」とありましたのでこれも仕事の影響が出ているのかもしれませんね。人があるべき状態にいてほしいと思って仕事していますし。

 

45歳になって人材紹介全く向いていないという結果になったらどうしようと思っていましたが、今の仕事はまずまず向いているようです。僕は案外幸せなのかも?

 

これで全てを決められるわけではないですが、若くて自分が伸ばすべき部分が何なのか(逆に何が合っていないのか)悩んでいる方がいたらやってみても良いと思いますよ。本も2000円程度ですしね。

 

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【ゆるゆる書評】6月はこんな本を読みました

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ビジネス書を年間100冊以上読むという猛者にお会いしたのですが、ちょっと真似できないですね。すごい。

 

僕は先月に引き続き本を集中して読めない感じが続いています。ちょっと文字疲れしてるかもしれません。

 

6月もかなりゆるめのセレクトでした。

 

人生の教養が身につく名言集

ライフネット生命出口さんの本です。「巨人の肩に乗っているから 、遠くを見ることができる 」という言葉にあるとおり、人生における大概のことは過去の偉人達が経験し、考え、言葉にしていて、そういった諸々の言葉達を知ることで我々現代人はもっと遠くへ先に行けるんだよということが書かれています。昔はこういう格言とか名言読んでもそりゃそうだよねとしか思わなかったのですが、最近は面白いなと思うようになりました。いろんな言葉が書かれていますが、僕が好きだったのはギリシアの哲学者タレスが言った「困難なのは自己自身を知ること。容易なことは、他人に忠告すること」の部分。マネジメントやリーダー、あるいはHR系の方からも相談も受けるのですが、人にアドバイスしたり人をジャッジせざるを得ない仕事をしてる人ほど自分のことが見えなくて苦しんでたり。誰もが一番見えていないのは自分ってこの仕事しているとしみじみ感じるところだったりします。

  

お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

糸井重里さんと故邱永漢さんの対談本。タイトルを見るとお金に関する考え方のようなものが中心なのかなと思いきや、人生論的なものが語られています(お金に対する考え方も書いてありますけども)。いまでこそほぼ日を上場させている糸井さんがお金について考えるのが怖いと10数年前、それもかなりのご年齢でおっしゃっているのはなんというか安心しました。僕はというとお金のことから逃げてるかもしれません。すごい欲しいのに清貧ぶったり。ほんとは使えるなら全部使いたい、でも不安、将来どうしよう?でも働いて得られる報酬って使わないと意味がない。そんなことをぐるぐると考えています。質素、倹約は美しいのかもしれないけど自分や家族の心が豊かになったり少し気持ちを切り替えられるお金の使い方ならもっとやって良いのかなと思いました。ということで旅行にいきたい。
 

インターネット的


糸井さんの対談本を読んで面白かったので評判の良いこちらも読んでみました。いろんな書評で予言本的な事が書いてありましたが、まさにそうだなぁという感じ。超頭が良くて感性が高い人の独り言をずって聞いている感じの文調。インターネットが普及したことによって、個の情報や発信が容易になりマス向けの統一消費みたいなものはなくなったり、SNSが流行ったり、いままで誰も知らなかったモノ・コト・ヒト・場所などに出会えたりとか。そこまでは専門家が予測していたとして、インターネット的というのはそれによって変わるヒトの繋がりや考え方や生き方などのこと。的ってなるほどなぁと思いました。ただ、そのとおりにインターネットやインターネット的な世界は広がっていると思うのですがなんでしょうね?個人的にはそういったものに疲れているような気もします。なんというかネットもネット的なものも人と人の利害関係やいらぬ気遣いやら攻撃やら賞賛やら好きとか嫌いとかを現実で避けたいものも拡張して受け止めざるを得ないケースが多いというか。うまく言葉にできませんが歳でしょうか。。

 

妻のトリセツ

話題でしたし、家族とのコミュニケーションや家族内での自分の立ち位置や振る舞いを見直したいところがあって読んでみました。先にアマゾンの書評を確認したのですが賛否両論でどんな内容なんだろうと期待半分怖さ半分でした。実際読んでみての率直な感想は「そんな簡単かなぁ?」です。ヒトの気持ちやコミュニケーションってそんなイージーでしたっけ?という気持ちで読み終わりました。脳科学やホルモン、遺伝子など科学的な根拠もあってすごく勉強になる内容なんですが、だからそういうもんですと都度締めくくられるのがなんだか複雑な気分になるというか(ちなみに女性だけでなく男性脳のこともかなり書かれています)。どうなんだろう?これ既婚の女性の方々が読んでも全員アグリーな内容なのかな?ただ書かれているとおりコミュニケーション上での共感力と相手がどう受け止めるかを考えた言葉選びが大事なのは間違いないこと。24時間/365日神経張り詰めて人の気持ち考えるのはしんどすぎるけど(仕事で神経研ぎ澄ませてるので家では素でいたいなぁ、、、)。

 

最後愚痴っぽくなりましたが、6月の書評でした。さて、次は何読もう。

 

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